夜風に揺れる雪柳
東方二次創作です!
山茶花の唄の続きモノ。
単体でも読めますが、上記を読んでいるともっと楽しめると思います。
※百合警報発令!
百合が苦手な方はスルーしてくださいm(__)m
※妹紅×ミスティア←慧音になっています。この組み合わせが苦手な方は、スルーしてください
山茶花の唄の続きモノ。
単体でも読めますが、上記を読んでいるともっと楽しめると思います。
※百合警報発令!
百合が苦手な方はスルーしてくださいm(__)m
※妹紅×ミスティア←慧音になっています。この組み合わせが苦手な方は、スルーしてください

◇◇◇◇◇◇◇◇
誰そ彼の時間。
宵闇へ移り変わる黄昏の色
もしも、その色を捨てられたのならば、私は彼女のそばにいられますか?
【夜風に揺れる雪柳】
「……?」
夜空を見上げていたら、不意に誰かに呼ばれた気がした。だけども、気のせいと自分に言い聞かせる。
彼女がこの時間帯に来るわけが無いのに……でも、気になる。
いないと分かっていながら、私は辺りを見渡す。
「……まさか……な」
そう呟いたときに、
「もこさん、こんばんは」
「え……」
後ろから、今、いない筈の声がした。
「どうしました?」
「えっ、あっ」
「来ちゃ……いけませんでしたか?」
「いや、そんなこと無いよ」
「???」
驚きと喜びで、上擦る声。
「店、休みなのか?」
「いえ、留守番を頼んできました」
彼女の素敵な笑顔。よく見ると、お店の時の着物のままだ。
「もしかして、リグルたちに留守番させてきたのか?」
「はい」
「店、大丈夫か?」
「……大ちゃんとリグルがいるので、多分大丈夫だと思います」
紅潮した頬。少しだけ肩を上下させて息をしている。……急いで、誰かに逢いにきたのだろうか?
まさか……
「……大妖精がいるなら……大丈夫だな」
「チルノとルーミアが心配ですけど」
彼女が、笑顔で他の誰かの名前を呼ぶ。
何故か、胸がもやもやする。
なぜだろう?
少しだけ、苦しい……
「あっ、もこさん」
「ん?」
「今日の八目鰻持ってきたんですけど……」
「食べるよ」
「じゃ、じゃあ……コレどうぞ」「ありがとう」
彼女から良い匂いのする重箱を受け取る。
「いただきます」
そう言って、箱の蓋を開けようとした時、
「……おーい!妹紅と……みすちー?」
と慧音の声。彼女は、慧音の方を見ると、
「こんばんは、けーねさん」
「こんばんは」
と挨拶を交わした。しかも、慧音は、
「いつもご苦労さんだな」
なんて言いながら、彼女の頭を撫でた。
「きゃっ!?……けーねさん、驚いちゃいますから、いきなり撫でたりしないで下さい」
「すまんすまん。みすちーは、いつも頑張ってるからな」
「……ありがとうございます」
彼女は苦笑しながら言う。
照れてるような顔、やっぱり……慧音に会いにきたんだろうか?私は……ついで?
でも、何か違う気もする……。
八目鰻を食べながら、そんな事を考えていたら、
「妹紅」
「何だ……慧音?」
「お前もみすちーを褒めてやれ」
「……は?」
「は?はないだろ。いつも、鰻を持って来て貰ってるんだろ?」
「……そうだよ」
「じゃあ」
「……感謝はしてる」
「だったら!」
そう、感謝はしている。
でも、褒めたいんじゃない。
「何か違うんだ」
「何が違うんだ?」
そうこうしている内に、慧音と私の話しは、口論に発展しそうになった。が、
「あっ、あの。もこさんもけーねさんも喧嘩しないで下さい!!」
と彼女は、私たちの間に割って入ってきた。
「私は……笑顔で『美味しい』って言っていただければ、嬉しいんです」
彼女は、少しだけ苦笑しながらそう言うと、続けて
「私、そろそろお店に戻りますね……おやすみなさい」
とお辞儀をすると、暗闇の中へ帰って行った。
「~♪~~♪♪」
少し泣きそうな歌声を辺りに響かせながら……
その歌声を聞きながら、私は……ただ、
「ミスティア」
と彼女の名前を呟いた。
貴女の愛らしい歌声を
貴女の温かな笑顔を
手に入れられるのならば、
自分の内なる炎を
憎しみの黄昏色の焔を
捨てる事が出来るのだろうか?
捨てる事ができなたら、私は貴女のそばに立つ事が赦されるのだろうか?
答えは、宵闇の中に……
==========
【あとがき】
山茶花の唄の続きモノです!
妹紅視点で、『妹紅×ミスティア←慧音』みたいにしてますが、妹紅は自分の気持ちに気付いていません(笑)
だって、わが家のもこは、ヘタレで鈍感なんです!
慧音は、積極的なイメージがあるので、あんな扱いしてます★彡
なので、違和感あったらすいませんでした(土下座)
そして、かなり読みづらかったと思います。その点に関しても、すいませんでした(土下座)
えー、タイトルの雪柳(ユキヤナギ)ですが、花言葉は『愛らしさ』です!!
妹紅がミスティアをそんな風に感じてくれていればいいなあと思いながら、こんなタイトルになりました~♪
==========
◇◇◇◇◇◇◇◇
誰そ彼の時間。
宵闇へ移り変わる黄昏の色
もしも、その色を捨てられたのならば、私は彼女のそばにいられますか?
【夜風に揺れる雪柳】
「……?」
夜空を見上げていたら、不意に誰かに呼ばれた気がした。だけども、気のせいと自分に言い聞かせる。
彼女がこの時間帯に来るわけが無いのに……でも、気になる。
いないと分かっていながら、私は辺りを見渡す。
「……まさか……な」
そう呟いたときに、
「もこさん、こんばんは」
「え……」
後ろから、今、いない筈の声がした。
「どうしました?」
「えっ、あっ」
「来ちゃ……いけませんでしたか?」
「いや、そんなこと無いよ」
「???」
驚きと喜びで、上擦る声。
「店、休みなのか?」
「いえ、留守番を頼んできました」
彼女の素敵な笑顔。よく見ると、お店の時の着物のままだ。
「もしかして、リグルたちに留守番させてきたのか?」
「はい」
「店、大丈夫か?」
「……大ちゃんとリグルがいるので、多分大丈夫だと思います」
紅潮した頬。少しだけ肩を上下させて息をしている。……急いで、誰かに逢いにきたのだろうか?
まさか……
「……大妖精がいるなら……大丈夫だな」
「チルノとルーミアが心配ですけど」
彼女が、笑顔で他の誰かの名前を呼ぶ。
何故か、胸がもやもやする。
なぜだろう?
少しだけ、苦しい……
「あっ、もこさん」
「ん?」
「今日の八目鰻持ってきたんですけど……」
「食べるよ」
「じゃ、じゃあ……コレどうぞ」「ありがとう」
彼女から良い匂いのする重箱を受け取る。
「いただきます」
そう言って、箱の蓋を開けようとした時、
「……おーい!妹紅と……みすちー?」
と慧音の声。彼女は、慧音の方を見ると、
「こんばんは、けーねさん」
「こんばんは」
と挨拶を交わした。しかも、慧音は、
「いつもご苦労さんだな」
なんて言いながら、彼女の頭を撫でた。
「きゃっ!?……けーねさん、驚いちゃいますから、いきなり撫でたりしないで下さい」
「すまんすまん。みすちーは、いつも頑張ってるからな」
「……ありがとうございます」
彼女は苦笑しながら言う。
照れてるような顔、やっぱり……慧音に会いにきたんだろうか?私は……ついで?
でも、何か違う気もする……。
八目鰻を食べながら、そんな事を考えていたら、
「妹紅」
「何だ……慧音?」
「お前もみすちーを褒めてやれ」
「……は?」
「は?はないだろ。いつも、鰻を持って来て貰ってるんだろ?」
「……そうだよ」
「じゃあ」
「……感謝はしてる」
「だったら!」
そう、感謝はしている。
でも、褒めたいんじゃない。
「何か違うんだ」
「何が違うんだ?」
そうこうしている内に、慧音と私の話しは、口論に発展しそうになった。が、
「あっ、あの。もこさんもけーねさんも喧嘩しないで下さい!!」
と彼女は、私たちの間に割って入ってきた。
「私は……笑顔で『美味しい』って言っていただければ、嬉しいんです」
彼女は、少しだけ苦笑しながらそう言うと、続けて
「私、そろそろお店に戻りますね……おやすみなさい」
とお辞儀をすると、暗闇の中へ帰って行った。
「~♪~~♪♪」
少し泣きそうな歌声を辺りに響かせながら……
その歌声を聞きながら、私は……ただ、
「ミスティア」
と彼女の名前を呟いた。
貴女の愛らしい歌声を
貴女の温かな笑顔を
手に入れられるのならば、
自分の内なる炎を
憎しみの黄昏色の焔を
捨てる事が出来るのだろうか?
捨てる事ができなたら、私は貴女のそばに立つ事が赦されるのだろうか?
答えは、宵闇の中に……
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【あとがき】
山茶花の唄の続きモノです!
妹紅視点で、『妹紅×ミスティア←慧音』みたいにしてますが、妹紅は自分の気持ちに気付いていません(笑)
だって、わが家のもこは、ヘタレで鈍感なんです!
慧音は、積極的なイメージがあるので、あんな扱いしてます★彡
なので、違和感あったらすいませんでした(土下座)
そして、かなり読みづらかったと思います。その点に関しても、すいませんでした(土下座)
えー、タイトルの雪柳(ユキヤナギ)ですが、花言葉は『愛らしさ』です!!
妹紅がミスティアをそんな風に感じてくれていればいいなあと思いながら、こんなタイトルになりました~♪
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